終戦:千島列島から脱出。ソ連軍は?  地方記者の原稿録「釧路編」

「地方記者の原稿録」シリーズは、一朝日新聞地方記者が、送稿続けた戦前:戦中:戦後の地方発ニュ-ス原稿を今あらためて読み直し、平和を願い平和を壊され、しかし確実に生きていく地方の市民生活の一コマを少しでも窺うことが出来ればと発信するものです。

3、、昭和19年6月~22年5月 北海道釧路通信部時代 

第25話 歯舞列島から4千人、大部分は歯舞から

終戦当時千島の在留邦人は歯舞列島5千人、色丹島1千人、国後島7千5百人、択捉島4千2百人合計1万7千7百人であったが、根室支庁の調査によれば本年春までに管内に脱出してきたものは5、850人でその他の地に引き上げたものも若干ある。
大部分の脱出者は歯舞列島からで約4,000人と言われ、色丹、国後がこれに次、択捉からはほんの数人である。

第26話 北辺近況①北方特派員金丸記者…「日本軍の装備玩具の如し」脱出島民南千島を語る


皇国北方第一線を固め北太平洋の怒涛目がけて張り出された不沈超弩級と言われた千島列島は、ソ連軍赤い強腕にもぎ取られて謎のベールに包まれてしまった。
氷雪の孤島と化した列島の島民は越冬の生活に入っているであろう。
12月15日まで脱出引き上げた島民は国後島6割、色丹島2割、歯舞島7割でその後は後を絶ってしまった。
脱出引き上げ者の7割は根室に落ち着き、残る3割は各地に別れ苦闘の生活が始まった。脱出者から記者は南千島のソ連統治の真相を知る機会を得た。

ソ連軍は日本軍の武器弾薬類、官憲の衣装に至るまで全て本国に送った、廃棄処分したものは一つもない。
陣地と道路を建設し要塞化ている。この工事の様子を見た島民は今までの日本軍の装備と比べ日本軍の装備はまるで玩具だったと驚いている。日本軍の装備、陣地構築などは子供だましであまりに貧弱さにこれでは負けたはずと合点した。
ソ連軍は島民を永住するよう脱出をさせないよう図っているが、これは軍事作業に従事させるのではなく生活面特に館詰生産技術者や漁業関係者が必要であり北海道に脱出した者を呼び寄せたいとも言っている由。
軍事上千島の豊富な魚介類はソ連軍として重要な戦略価値があるとしていることが分かる。

第27話 北辺近況②北方特派員金丸記者…②脱出は一人70円。ソ連兵馬刺に飛びつく


南千島のソ連軍はどういう状況なのか…演習をよくやり、特に馬術と射撃をやっている、だが乗るとき日本人のようにひらりというわけにはいかずぎこちない乗り方である、乗ってからは上手に扱っている、兵隊は黒パンを食べ、馬鈴薯や人参、蕪など良く洗わずにかぶりついている、馬鈴薯は好物で島民の栽培したものは押さえられた、酒は強く島の猛者も敵ではない、島民に向かいソ連の味方になるよう説くが、目の前でソ連兵が馬を倒し一気に馬刺しにかぶり付く様を見て驚愕した、兵隊は逐次交代し新手の兵が来る。

島民は皆前途を悲観し、脱出を試みているが、荷物1個50円、人間一人70円を船主に支払う。
従ってお金持ちの島民しか逃げられない状況だ。
脱出した後の内地の生活にも金が掛かる、そう思うと取り合えず千島で暮らせば住宅と食べることは最低限やっていけてる、それ帰りたいが出来ずに踏みとどまっているとのこと。

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自由国民社発行「口語民法」に学ぶ

第4章  物

第87条「主物及び従物」

物の所有者が、その物の常用に供するため、自己の所有に属する他の物をこれに付属させたときは、その付属させた物を従物とする。
2 従物は、主物の処分に従う。

労働基準法 労務行政発行「労働基準法:労働法コンメンタール」に学ぶ

第10章   寄宿舎

第96条の2 「監督上行政措置」

使用者は、常時10人以上の労働者を就業させる事業、厚生労働省令で定める危険な事業又は衛生上有害な事業の付属寄宿舎を設置し、移転し、又は変更しようとする場合においては、前条の規定に基づいて発する厚生労働省令で定める危害防止等に関する基準に従い定めた計画を、工事着手14日前までに、行政官庁に届け出なくてはならない。
行政官庁は、労働者の安全及び衛生に必要であると認める場合においては、工事の着手を差し止め、又は計悪の変更を命ずることができる。

解説
本条に違反し届出義務を怠ると、30万円以下の罰金に処せられる。

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