昔国立公園:今世界遺産…平和が蝕まれる町と平和にボケていく町と…

地方記者の原稿録」シリーズは、一朝日新聞地方記者が、送稿続けた戦前:戦中:戦後の地方発ニュ-ス原稿を今あらためて読み直し、平和を願い平和を壊され、しかし確実に生きていく地方の市民生活の一コマを少しでも窺うことが出来ればと発信するものです。

2、昭和16年3月~19年5月 埼玉県秩父通信部時代
 



第10話 昭和16年6月 雲取山開き  真っ白い霧に包まれ執行
1日午前5時半、奥秩父連峰になじみ深い雲取山頂で、秩父、小鹿野両町山岳会並びに秩父高女山岳部一行が参列、夏山登山安全祈願の厳かな山開式が挙行された。
その名も雲取、前日午後から雲をつかんで、この朝は霧がたちこめ、埼玉写真会第一人者清水武甲氏はじめカメラマンは切歯扼腕。式は清き白霧の中に閉じ、各山岳会面々は思い思いのコースに健脚の踏破を示したのであった。

三峰→雲取→氷川のコースは、奥秩父一番の賑やかな1泊登山コースとして雲取小屋は大繁盛。現在の3棟の山小屋ではやっと100人収容であり、本年は新たに200人は収容できる新設備に着工、本年中には落成の予定で悩みはもう少しの辛抱。

第11話 昭和17年7月   仙境 奥秩父一帯  国立公園に決定
仙境奥秩父一帯は国土計画対策委員会で国立公園に決定した旨厚生省国立公園協会から本県観光協会あて通牒があった。
奥秩父は、大滝村から御嶽山、八丁峠、三国山、天目山、熊倉山等先人未踏の地も含まれている。観光協会では多年の宿願がかない県民運動実施の際は国立公園に決定された事は最も意義深いものありとなし、とりあえず各所に指導標を立て、山小屋をつくり、完全な地図を作成、案内人の養成を計画している。その支援者も募っている。

三候補地を一つに…奥秩父、長瀞、奥武蔵をまとめて国立公園候補へ
国立公園候補地選定協議会は8日午後から秩父町役場で県より今尾観光主事、地元坂本代議士はじめ、秩父、小鹿野、野下町の観光山岳関係者が集まり、奥武蔵正丸峠中心、長瀞中心、奥秩父中心のどこを選ぶかについて研究協議の結果三候補地を包含して秩父国立公園として推薦することを決定、県観光協会でまとめて申請することになった。


第12話 昭和17年12月  華やかさは元禄の名残 園田宮司に聞く秩父夜祭の今昔

秩父盆地の初冬を祝う豪壮秩父神社大祭は3日師走の寒さをついて執行、秩父の町を古典調に彩るが、この冬祭りに秩父っ子の意気を示してきた郷土の誇り秩父夜祭の盛衰記を秩父神社宮司園田稲太郎氏に語ってもらった。

古くは北条時頼の鎌倉時代に始まる。徳川時代井になり車をつけた。
模様の派手さも元禄の名残。今塗り替えたのはその頃の華美さはありません。
明治の大火に遭遇、夜祭はだめかと町中落胆していたら焼け野原に花車や花屋台が繰り出し秩父っ子の息が示され世間をあっとい言わせ、災害復興のはずみとなった。

3日行われた夜祭には10万人の人出。町は豪華に彩られた花車2台、山車4台が繰り出しドンドコドンドコ。賑やかな太鼓の音が秩父盆地にどよめいた。6日には神楽奉納で幕を閉じる。

…軍需景気に沸く躍進の町太田から転勤で埼玉県秩父へ、一転山の町へ…
回は山の話題を拾った。しかし紙面からは戦争の色彩が徐々に滲み出ているのは止むを得ない。次回からは山の静けさにどう戦争の陰が忍び寄ったか、そして庶民の生活はどうなっていったかを見てみたい。
秩父勤務中の16年12月8日は太平洋戦争が始まった。18年8月に私が生まれた。秩父生まれである


国立公園の経過
現在は秩父多摩甲斐国立公園と指定されている。1950年昭和25年秩父多摩国立公園に指定され平成12年甲斐も含めての指定となった。しかし朝日新聞記事の記録には昭和17年に国立公園が奥秩父に指定が通牒されたのも事実である。


平成19年12月7日 神奈川新聞1面  鎌倉市職員 世界遺産登録で偽造
             地権者同意書 提出期限迫り


鎌倉市は6日、世界遺産登録推進担当する県からの出向職員が、国史跡指定の際に必要な地権者の同意書17通を偽造していたと発表した。
市内に世界遺産候補地を抱え、2010年度登録を目指しており、史跡指定は事前に必要な手続き。提出期限に間に合わなくて偽造していた。
自作の印影を文書に貼り付け偽造工作していた。地権者は財務省関東財務局ほかで、提出していない同意書が存在していることに気がついた横浜財務事務所が問い合わせるまで市は気がつかなかったという。
武家の古都をコンセプトに世界遺産登録への動きを進めていた。世界遺産委員会に提出する推薦書の原案を作成していた。

今も昔も観光に町は力を入れる。しかし、誇れる町を作るにはその町を心から愛する人がどの位いるかにかかる。純朴だった秩父の町と人。それに比し…武家の古都が泣く:
知床では吉本興業のタレントが世界自然遺産の中でバカ騒ぎする非常識な番組も製作。観光客の注意に逆ギレとは開いた口がふさがらない。警察も出動する騒動となった。/span>

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