医者への謝礼には3種類ある、オペ1回100万円も…「医者と謝礼のいま」を読んで

医者への個人的謝礼には3種類ある。
1、挨拶代わりの謝礼
2、医学的処置:手術への謝礼
3、退院時謝礼


光文社発行  冨塚 孝著 「医者と謝礼のいま」を読んで

正直に言いますがブックオフで105円で購入した本です。10冊で1,000円、だから100円ショップで文房具や日常品を探検して思わずめずらしい品を発見する面白さと共通する楽しさがある。この本も難しい専門書と違って俗界の本音で全体が構成されて実に面白い本だった。しかし実態は面白いと言っては不謹慎で、弱い患者の苦しみが伝わって来て、読後には自分の家族の入院の凄惨な記録が思い出され身震いさえ出てしまった。

著者は開業医を経て、ジャーナリストやスポーツ選手のドクターなども勤めていられる。
慈恵医大相撲部の監督でもある。そういえば地元のK医院も慈恵会出身で相撲の道に大変お詳しく自身も大学では相撲をやっていたと話されていた。
医師が実態をお書きになった本ととりましたが、私はこのような謝礼は払ったことはない。
しかし母はある病院へ今もそういえば謝礼というか、気持ちを届けている。たばこ代にと言っているそう。お医者さんもしっかり受け取っているようです。


第1章から第3章までは謝礼の実態と医療界の経済面の黒い部分を白日に表出されている。

大学病院で手術したケース:  P73に謝礼の相場表が掲載されている。
                       
                               謝礼の意味:目的:要領
執刀医(教授クラス)=30万円~100万円     手術安心料 評判で額も変わる
〃(一般医:準教授クラス)=5万円~10万円~30万円    手術前に渡すこと
麻酔医=5万円~10万円                     念には念の安心料
助手=3万円~5万円                        面倒:お世話料
看護士=1万円~3万円                      愛想安心料


製薬業界との癒着、博士や試験等の裏金など様々な白い医師ユニホームが黒く汚れている
実態も晒されているが、ここではその辺は余り触れたくない。
私の専門テーマでもあるので講演ビジネスの際とご了解いただきたい。

さて第4章からは具体的に謝礼の実践編が展開され驚くばかりである。
こんな知らない世界があったのだ。


キャッシュに勝る謝礼はない

月給と欲しい月額の差を謝礼で穴埋めしている医者は自ら進んで手術を多く引き受ける。
日常の贈答の場合と同じくなんといっても現金が一番喜ばれる。

お酒、果物は逆効果

特別に扱って欲しいメッセージを現金以外の酒や果物で贈っても肝心の医者の記憶に残らないそう。医者にとって高給洋酒もめずらしくもなんでもないし、果物はおおむね医局の冷蔵庫入りらしい。リンゴ2箱贈ったのに先生はまったく覚えていなかった例なども紹介されている。

商品券なら額面1万円以上が全体条件

1000円が10枚ではメリットない由。つまりおつりが出ないから。…ものすごいことが書かれている。大金持ちの医者も実はみんなと同じくセコイナー。

3万円封筒と5万円封筒

ここまで親切なのもめずらしい!
内ポケットに2種類の封筒を用意し、医師の態度、診察内容の仕方で、心配ないと言われたら
3万円の封筒、検査の結果場合により再入院も…といわれたら5万円封筒を出しなさい。これは、再入院が他人より早く可能になるようサジを加減して下さいというメッセージなのだそう。

謝礼を渡すタイミング:渡し方
医師には看護士が離れたすきに渡そう。
初診時、入院時、手術前、後、退院時に渡そう。
封筒に入れ「ご本でも」と言って渡そう。
奥さんではだめ、本人に直接渡そう。
看護士は、女性特有の潔癖感を配慮し、ブランドもののスカーフ、花、グラスが効果的。看護士と仲良くなって徳はあるが決して損はない、コミニュケーション絶対に必要、

最後に謝礼を貰わない医師

徳田虎雄医師は「贈り物をもらわない医師」という本を書かれている。徳州会HPではいっさい謝礼拒否している由。
恵生会HPでも辞退マニュアルを作成している。
医師が強い立場で患者は弱い立場は、インホームドコンセントが普及しても変わらない。
医療行為の本質からきているし、日本のあいさつというか贈り物風習とあいまって習慣化している。

著者は健康保険制度下、診療報酬システムを基本にしつつ、一部入院費等一定の範囲を自由診療化すべきとまとめている。医師選び、格付けも出来る。より良い診療を受けることが可能と言う。
しかし、保険料を支払い、一部負担金を支払い、税金も支払っている患者が更に謝礼も支払って知る現実。健康保険のすばらしい利点平等性はいうまでもない。
人により、状況により保険でなく、自由診療が良い場合もあるということも確かにあるだろう。
サービス業の原点、見込み方事業としてより良いサービスで勝負する世界と見ればそういえるだろう。しかし保険費の実態は非常に高額である。とても自由診療で皆さんが受診出来るものでしょうか。私は不可能と思う。
現行保険システムの市場原理を提唱する著者の主張は、多くの医師の意思でもあるのだろう。
本ブログで少しその辺を検証してみたく、次回から日本の医療、健康保険制度を扱って行きたい。


…ブラックジャックは大金持ちからは法外な謝礼を要求する。何もない人からはいただかない。彼には熱き医療の精神(こころ)がある…

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