3本の矢が放った5つの悲劇…成長も大事だが分配はもっと重要、協調分配体制こそデフレ経済を救う

経済活動は三角形である。
「成長」、「競争」と「分配」の3辺とする三角形である。

3角形であるからには、3辺は同じ長さでなければならない。
そこに政策の役割がある。


成長は望ましいが、成熟度の高い経済があまりがむしゃらに成長追及しても正しい効果は生まない。
適宜ということがある。
今の日本にとり分配というテーマを避けて通れない。

先輩レーガノミクスの真相
レーガミクスの目指したのは、米国経済の供給力を強化することで、インフレなく高度成長を実現させることであった。
実態は、猛烈なバラマキ財政が繰り広げられ、FRBによる金融引き締め金利高、ドル高によるインフレ圧力のガス抜きに過ぎなかった。
供給力強化の成果ではなかったのだ。


中経出版発行  浜矩子著 「アベノミクスの真相」191ページ


①リフレとは一度萎んだ風船を再度膨らますこと。

アベノミクスは、萎んだ風船には手をつけない。これは放置している。
バブルという別の風船を膨らましていることである。
すなわちリフレではない。
バブル風船に送り込んでいるのが毒ガス「異次元緩和」である。
熱狂的資産インフレ=バブル風船と放置された萎んだままの風船と二つが同居する難しい経済運営を余儀なくされる。
学ぶべきは、1990代英国の資産インフレ進行と地方の疲弊の惨状、正に実物デフレは資産インフレで解消出来なかった事例。
アベノミクス:日銀は過去の歴史を紐解くことなぞ全くせず「バブル製造装置」の役割に邁進している。

②円安で輸入価格が高騰している。

生産コストアップを価格で転化出来るかと言えばグローバルの時代それは無理となると企業は人件費にしわ寄せする形しかとれない。
かくて賃金上昇など夢のまた夢、逆に解雇:雇用法制の弾力化さえ求めている。
賃金デフレはかえって深刻化している。資産バブルと実物デフレの同時進行である。
③海外からのカネが日本に流れ込んでいる。

これらは売って儲けるための買いで入っている。
乗り遅れることなく、いったん息が切れると見れば即ただちに売りぬく。
山高ければ谷は深い。

④国土強靭化計画は浦島太郎の経済学

15%増加は4年ぶり、しかし景気対策、成長促進にはもう役立たない。
防衛費は11年ぶりの増額
焼け跡には確かに効果的、しかし成熟経済には逆効果。
地方の時代なのに中央志向。
日本を取り戻すという過去の夢にとらわれている。
3本の矢が目指すのは幻想の世界という的。


⑤個人の貯蓄から投資へと言う前に企業の内部留保に歯止めを。 成長分野にターゲット絞り支援するのは政策ではない
 勝ち馬を政策が決めてはいけない。市場に任せる分野だ。
 市場で出来ない弱者救済こそ政策分野の王道
 企業の終身雇用、年功序列制度をの維持するゆとりがなくなっている現代だからこそ政策が腕を振るう時だ。
成長ではなく分配の時だ。
格差の拡大は成長を阻害する。
大仕掛けで現実から遊離しているアベノミクス
公助のあり方を誤ると経済は失速する 

⑥集権的管理メカニズムから協調分散体制へ

 租税改革=高額所得者と低所得者にグラデーションを
 消費税先進国はきめ細かな軽減税率が採用されて来ている
 英国は書籍は税率ゼロ
 法人税増税も選択肢


⑦3本の矢が放つ5つの悲劇

▼デフレ下のバブル
▼通貨安戦争
▼日銀が世界恐慌引き金に
▼国債暴落
▼弱者切り捨て

⑧提言

冨を掴みとる手から富を分かち合う手へ
それが政策
根拠なき熱狂から目を覚ませ(FRB前議長アラン・グリーンスパン)


制作発信 社会保障・安全衛生コンシェルジェ 特定社会保険労務士 金丸亜紀雄

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