我が家の飼い犬が庭で宅急便さんをどうも噛んだらしい…どのような対応が必要か?

社会保障相談室100

質問

我が家の飼い犬が庭で宅急便さんをどうも噛んだらしい…どのような対応が必要か?

宅急便さんは表からでなく裏の勝手口に駐車しいきなり入ってきてしまい犬も驚いたようで噛んだのだろう
用がある方は普段、表の門扉にあるインターホンで要件を告げ、家人が出て対応していた。
裏から急に来れられることは想定外だった。

なお、宅急便さんは急いでいるのか、荷物を渡した時、この犬に噛まれたよとは言ったのですが、そのまま帰ってしまいました。だから何処をどう噛まれたかかの確認はとっていません。
それから本人も会社からも何も言って来ません。
かえって心配です。

回答


我が家の庭で飼い犬が他人を噛んだ場合、以下のポイントにより判断、対応することとなる

Ⅰ、ケース類型

①飼い主であるあなたが全面的に責任があるケース

②噛まれた方が悪いケース

③双方とも落ち度がある、言い分があるケース


Ⅱ、飼い犬の状況

①きちんと繋がれていた場合

②放し飼いの場合


Ⅲ、門扉状況

①ブロック塀などで囲まれ門扉がカギでしまっている状況  容易に他人は入れない、犬との接触不可能

②門はなくオープン状況  誰もが自由に出入可能  簡単に犬と接触の恐れあり


Ⅳ、接触状況

①他人と犬との接触の危険を承知し家人が防衛していたか

②犬がいることを他人は承知していたか

③他人が犬に近ずくのを家人は知りえなかったか



今回の質問者の状況を確認しますと…


▼飼い犬は放し飼いの状況だった。


◎しっかりブロック塀で囲まれたお宅で門はカギできちんと閉められ、インターホンで来客との対応が普段はなされていた。しかし宅急便さんは裏の勝手口から突然入り家人が知らぬ間に庭伝いに歩き出し、犬と接触した。

☆犬は、近所に空き巣事案も発生し、警察や防犯協会から十分注意するように自治会の会合などで指導され怖いので飼うこととなった経過があった。

宅急便さんは、被害を家人に見せる間もなく次の現場を優先し行ってしまった。

以上のような条件でした。

次に犬を飼う場合の必要な管理義務を再確認する。

①必ず綱か鎖で繋いでおくこと、放し飼いは万一他人を噛む事件の恐れがある。

噛まれた方にも飼い主にも非常に痛いものになるので。

飼い主は、民法、動物の愛護及び管理に関する法律、平成14年5月28日環境省告示第37号の「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準」第4共通基準8、県、市の条例に基づき、飼い犬が人に危害を加えないよう安全に配慮しなければなりません。
放し飼いにより他人に危害が及んだときは、民事、刑事両面で飼い主の責任が問われます。

②犬を飼うお宅は、塀に囲まれ、門扉もしっかり施錠出来、うっかり他人が入り込むような隙、余地を作らないこと門扉がカギで閉められているの無理に侵入した場合は、正に不法侵入、不法侵入した方が悪いとなります。
こちらが悪くないように万全を期したいですね。

③登録と狂犬病の予防接種確認


狂犬病予防法により、飼い犬の登録を行うことが義務となっています

狂犬病予防法により、飼い犬へ狂犬病予防注射を接種することが義務となっています。
狂犬病予防注射は、年に1度、必ず受けてください。

鑑札と注射済票を首輪につけましょう。


・登録手続:市内約200か所にある委託動物病院のほか、動物管理センター、保健所、各区保健センター、特設注射会場で手続きできます。鑑札は即時交付されます。
・登録手数料:3,200円。再交付(紛失時)1,800円。

登録をすると、「鑑札」と門標(ステッカー)を交付します。

④、諸注意

条例第5条第2項第3号の規定により飼い犬をしつける場合は、次に掲げる事項に留意しなければならない。
o(1) 飼い主の制止に従うようにすること。
o(2) 人や他の動物に向かわないようにすること。
o(3) 植木や庭を荒らさないようにすること。
o(4) その他目的に応じ服従するようにすること。

2 条例第5条第2項第4号に規定する規則で定める事項は、運動(訓練又は移動を含む。以下同じ。)をさせる際に遵守すべき次に掲げる事項とする。
o(1) 首輪及び引き綱を毎回点検し、長さを調節できるように短めに持つこと。
o(2) 制御できない頭数及び方法で運動させないこと。
o(3) 学校、公園等子供が多数集合している場所で運動させないこと。
o(4) 汚物を処理するための用具を携行し、汚物を適正に処理すること。
o(5) 人をかむおそれのある犬を運動させるときは、口輪をかけること。


事件発生

万一危害を加えたら即以下の対応を心掛けてください。

①まず被害を確認=身体、衣服、物資等

②救急治療=消毒等

③近くの医療機関への急行、付添

④診断書など病状把握

⑤飼い犬管理法的対応

⑥損害保険確認

⑦その他(第三者行為請求等)


万一他人に危害を加えた場合、民法第718条(動物の占有者等の責任)「動物の占有者は、その動物が他人に加えた損害を賠償する責任を負う。
ただし、動物の種類及び性質に従い相当の注意をもってその管理をしたときは、この限りでない。
2 占有者に代わって動物を管理する者も、前項の責任を負う」による飼い主に損害賠償の責任が降りかかります。

飼い犬咬こう傷届出書を保健福祉事務所(衛生指導課)へ届け出る必要があります。
飼い主は、事故届けを提出するとともに、48時間以内に動物病院へ行き、動物病院で検診をうけ、
飼い犬が狂犬病でないか、鑑定してもらう必要があります

体長1メートル弱の秋田犬が、偶然通りかかった被害者の鼻に噛み付き傷害を負わせたケースでは、飼い主に対して被害者に慰謝料100万円(48日間入院、実通院22日間)の支払いを命じる判決が下されたという事例があります。(昭和61年10月31日 大阪地裁)
個人賠償責任保険”と呼ばれる保険があります。

医療の知恵
病院は、飼い犬咬こう傷などの第三者行為のとき、患者に健康保険を使わさせず自由診療にしたがることが少なくありません。
自由診療のとき、労災保険に準拠させる場合があります。
この労災保険に準拠した自由診療は、「日医新基準方式」と称して、今約40県の日本医師会が採用しています。
この日医新基準は、健康保険の最高1.6倍と定めている。投薬や長期治療に上限もない。
http://www.jcoa.gr.jp/content/asahi000912.html

今回の事案は、宅急便さんは明らかに仕事中でした。
労災との関わりが出てきます。
会社が労災を労働基準監督署へ申請すると、事実確認が法的手続きとして行われます。
その際は、第三者行為について貴殿に確認調査が来るかもしれません。
これには、事実をありのまま正確に「意見書」に記入し、後は法的処遇に任せるしかありません。

放し飼いは不利な事実、門扉施錠側でなく通常他人が出入りする勝手口侵入は有利な事実、怪我も見せずに帰ったことも有利な事実です。証拠がありませんでの。
総合的には過失相殺5分5分かなと?、これは失礼、素人判断ですので参考になりません。
法:ルールを守り、真実を追求する姿勢で臨めば後は結果がついてきます。

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