僅かな期間年金加入し、受給資格期間満たして一生涯年金で安泰:絶好の恩恵に浴するブラジル日系2世

僅かな加入で大きなリターン…日本の年金制度に感謝するブラジル日系2世さん

外国籍の方が日本国内で国民年金加入したり、厚生年金保険に加入した場合、その納付した保険料について
①出国後「脱退一時金」による清算、
②日本と母国の間で「社会保障協定」が結ばれている場合は年金加入年数が両国で通算させる、
そして最も有利なのが③受給資格期間を満たし年金を一生涯受給するケースがある。
③の場合日本の年金の額と母国の貨幣価値の差から相当な額となって一生涯安泰となり方もいるという。

国外就労者情報援護センター(CIATE)の佐倉輝彦専務理事が語る「日本の年金システムの良さ」
ブラジルから日本に来てデカセギ、その稼ぎを大きく上回る日本の年金システム。

   ▽   ▽
 佐倉専務理事は「08年10月現在の制度では、例えわずか3、4年しか年金に加入していなくても、受給資格を満たせば、ブラジルでも日本から送られてくる年金を一生涯受け取れる可能性がある。
日本の年金は大変有難いシステムで、この恩恵を受けて喜んでいる日系人は多い」と語る。


 厚生年金や国民年金でも、25年の加入が原則とされているが、これは正確には年金の「受給資格期間」が25年(300カ月)以上あれば、日本の永住許可を得た外国人(ブラジルではブラジル国籍者の日系二世や三世など)や、海外に居住する日本人や二重国籍の二世などに、年金受給資格が発生することを意味する。

 具体的には、日本でデカセギ就労中、例えば4年(48カ月)しか年金に加入していなかった人でも、この「年金加入期」と「保険料免除期間」(以前国民年金への加入が任意であった時期で、国民年金保険料免除として認められた期間)と「合算対象期間(通称・カラ期間)」の三つの合計が300カ月以上になれば、年金の受給資格が発生する。 

受給資格の可能性がある人には、その人が厚生年金加入の場合は60歳の誕生日前に、国民年金加入者の場合は65歳の誕生日の前に、社会保険庁から『国民年金・厚生年金保険老齢給付裁定請求書』をはじめ、関連書類が送られてくる。
これに記入し、必要書類を管轄の社会保険事務所に申請。
ここで認可されると、『国民年金・厚生年金保険年金証書』が届く。これに添付される「年金保険裁定通知書」にある年金額が、ブラジルの被保険者に日本から振り込まれる段取りだ。

 「合算対象期間(カラ期間)」とは、年金の受給資格期間として算入される期間のこと。この期間には実際に保険料を払っていないので、年金の受給額には反映されない。この対象期間の算入条件には細かく8項目以上あり、日本で永住許可を得た外国籍の者が、この条件に当てはまればカラ期間が認められる。

あるデカセギ者が在日中に厚生年金に数年加入し、帰国した際に年金の脱退一時金を請求せず、60歳で受給資格を満たせば、ブラジルの自分の口座で年金を手数料なしで生涯受け取ることができるわけです。
もし障害者になったら、障害年金が支給されます。
受給額はレアルの為替状況にも影響されますが、何年かすると元が取れるだけでなく、長生きする甲斐も出てくるのでは」(同専務理事)。
 佐倉専務理事はまた、デカセギ経験者やこれからデカセギに行く人に対し、次のようにアドバイスしている。

【1】日本で年金に積極的に加入する。
【2】日本にいる間に永住許可を取得しておく。
【3】年金手帳や年金証書を保管する。(後日、年金の申請に絶対必要)。
【4】帰伯時に、ブラジルの居住先を社会保険庁や社会保険事務所に届けておく。
【5】年金の受給適正年齢になっても、居住先を届けていなかったり、帰国後に住所変更をしたなどで社会保険庁から年金受給請求の「裁定請求書」が届かない場合は、自分から照会手続きを進めること。年金は本人が請求しないと絶対支給されないので注意。


から期間の可能性

国民年金法改正附則第8条5項11に基づき、永住権取得または国籍取得によってカラ期間算入される可能性は高い。

日系2世、3世、4世及びその扶養者への日本国内就労における例外的措置

日系2世、3世に関しては例外的な措置がとられている。1世は日本国籍を持っているために「日本人」として来日でき、就労に制限はない。
またその子供、孫である2世、3世の場合、日本籍がなければ「日本人の配偶者等」(2世) 、「定住者」(3世) の在留資格が与えられる。
これらの在留資格を有している者は同じく就労に制限が設けられていないため、日本人と同様、限定なく就労が可能である。
4世も、2世並びに3世に扶養されている未成年であれば「定住者」として入国可能である。
入国する際には、本国の日本大使館、領事館で正規のビザを取得してから来日する方がよい。
「短期滞在」のビザで来日した場合「短期滞在」のビザから「日本人の配偶者等」または「定住者」のビザへの変更が必ずしも簡単にできないため。

また「短期滞在」のビザでは就労できないので、勤め先が見つからない可能性も高く不安定となる。
入国の手続に必要な書類
1.身分関係を証明する資料

日系2世
•父又は母の戸籍謄本 (婚姻の事実の記載あるもの)
•戸籍に婚姻の記載無いものは父母の婚姻証明書
•本人の出生証明書

日系3世
•祖父、祖母の戸籍謄本又は除籍謄本
•戸籍に婚姻の記載無いものは祖父母の婚姻証明書
•父、又は母の出生証明書
•父母の婚姻証明書
•本人の出生証明書

日系2世、3世の配偶者
•婚姻証明書
•2世、又は3世の外国人登録済証明証
•2世、又は3世の父母又は祖父の戸籍謄本

(出生証明書、婚姻証明書には日本語訳が必要)
2.本人の外国人登録証
3.雇用契約書
4.雇用先の会社の資料:会社の登記簿謄本、決算報告書等
5.親族関係書
6.身元保証書 (日系4世に関しては未成年なので、定住者の家族として在留できる。)

ねんきん特別便は海外へも送られた…消えた年金記録問題の解決に向けて社会保険庁が今年六月にかけてブラジルに送った「年金特別便」が、日本で就労経験のある日本語が理解できない日系人などに不親切な内容と報じた。

脱退一時金


日本国内で外国籍の方が、国民年金に加入し、保険料を納めた期間が6カ月以上ある場合又は就労し厚生年金保険に加入した期間が6か月以上ある場合、日本を出国後2年以内に請求を行うことで加入期間等に応じて計算された一時金が支給される「外国人脱退一時金制度」があります。

25年に満たない年数で帰国した外国人は、年金制度から脱退する旨を帰国後2年以内に社会保険庁へ申告した場合、脱退一時金として一部の返金を受けられる。

 例えば2008年3月までの5年間、月給25万円で働き、同期間の年金保険料を満額納めて帰国していた場合、脱退の申告をすることによって国民年金加入者なら25万3800円、厚生年金加入者なら65万円の脱退一時金を受け取れる。
 社会保険庁は脱退一時金の手続きを解説した多言語の手引きをつくっているが、西日本で日系ブラジル人を支援している外国人支援NPO法人によると、昨年末に地方の社会保険事務所へ問い合わせると配布用の手引きは全く用意されていなかったという。

 同法人は「脱退一時金の手続き方法は帰国前に知らせなければ意味がないのに、全く周知しようという動きがない。手引きに書かれている問い合わせ電話番号も、日本語でしか対応していない」と社会保険庁の対応の不十分さを指摘している。

 一方、日本と母国の間で社会保障協定が結ばれている場合は年金加入年数が両国で通算されるため、帰国後にも日本での年金受給権が生じる可能性がある。脱退するとこうした権利も放棄することになるため、手引きでは注意して手続きするよう呼びかけている。

 現在日本が同協定を結んでいる国はドイツ▽英国▽韓国▽米国▽ベルギー▽仏国―の六カ国。ブラジルについては昨年十月、協定締結を視野に入れた両国政府の作業部会が行われている。

 脱退一時金を受けられるのは、次の四条件をすべて満たす人。
(1)日本国籍でない(2)被保険者期間が六カ月以上ある(3)日本に住所がない(4)年金(障害手当金を含む)を受ける権利を有したことがない。

 手続きに必要な書類は、次の通り。
▽脱退一時金裁定請求書▽パスポートのコピー(最後に日本を出国した年月日、氏名、生年月日、国籍、署名、在留資格が確認できるページ)▽銀行名、支店名、支店の所在地、口座番号、口座名義(請求者本人の名義)が確認できる銀行発行の証明書類▽年金手帳。
 脱退一時金受給手続きの手引きはホームページ
制作発信 社会保障・安全衛生コンシェルジェ 特定社会保険労務士 金丸亜紀雄


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