ブラックアウトが2年後東京で日本で起こり人々を震撼させたが 教訓にならなかった

1993年 KKベストセラーズ社発行  酒井一郎著 「ブラックアウト´95 パニック東京大停電」187ページ


第一幕 本書から…2年後 1995年8月22日火曜日午後1時25分…  


日本全土の4%にも満たない土地に、日本全人口の25%以上超えるような人々が集中する首都圏
そこに暮らす830万世帯、およそ2,300万人を突然大停電が襲った。

大手都市銀行☛本店、首都圏各支店の電力供給がストップ、復旧の見通しもたたない状況に混乱
          銀行の事務処理センターには入金出金全データが集まる 月間の電気代は1億円以上
          膨大な銀行業務、経営の生命線オンラインは自家発電に切り替えたが10時間が限度…
          
証券取引所☛全面取引停止した

網の目の様な鉄道網☛JR首都圏内全面運休、新幹線全面運休
               電車は非常用電源で動くが踏切信号等は送電頼みだった為ストップ
               私鉄各線も運転電力が確保不能で全面運休
               地下鉄も同じ状況に
               電車内に閉じ込められた乗客には「ただいま状況を確認中です、分かり次第連絡いたし               ます」と車内非常電源で放送するだけだった。
               駅では懐中電灯片手に駅員が声を枯らしていた。


通学者、通勤者1,500万人☛全ての鉄道がストップしており、徒歩、バス、タクシーという方法しかな                         かった

交通信号☛首都圏の交通信号は全て消えた☛東京、神奈川、千葉、埼玉の警察官7万人非常招             集され手による交通整理を必死で敢行、消防車、救急車も信号なしで苦労が倍になった

新宿、渋谷のネオン街☛全くの暗闇に、ホテルは満員に、しかし冷蔵庫もテレビも自販機も使えない

病院☛医療機器が使えなくなった、大事な手術も延期された  停電でけが人も続出したが対応に苦慮          した

家庭☛停電  何故停電、断水も発生、いつ復旧するかも分からない、早く寝るしかなかった  

電力会社☛非常災害対策本部を設置  問い合わせに対応
                  電話で「停電の原因は電力の需要が高まり供給とのバランスが取れなくなったた
                  め、不均衡を是正するため、自動的に送電が停止されその結果の停電です」「ただ
                  いま設備の復旧に全力で当たってます」と説明
                  社員4万人には自宅周辺の方々に停電の説明をするように指示された。
                 
政府☛停電が既に10時間立ち15時間経てようやく動く、緊急閣議でマイカー使用禁止、在宅勧告が打          出された
        
☆新白馬発電所☛白馬ダムの水位差を利用する楊水式発電所、夜間に水を揚げ、昼間電                     力需要の高いとき水を落として発電する=発電所の便利屋と言われる。非常事                    態!俺たちの出番だ、ここがフル稼働していた。
            神奈川県が運営する城山発電所も非常用揚水発電所 当然フル稼働した

第二幕  30時間40分経過後

不眠不休の対応がなされ、首都圏に送電していた全ての発電所がようやく復旧した。
今回のブラックアウトの原因は、イワシクラゲだった。

①福島浜通り第二原子力発電所の冷却用海水取水口がイワシの大群に襲われ肝心の冷却水が取り込めなくなって55万キロワットが失われたこと

②同時に新潟原子力発電所が落雷により送電回線が壊れ、原子力発電自体は問題なかったが送電機能が失われたのだ

③その混乱に加え、首都圏内にある久里浜火力発電所(東京ドーム18個分の広さを持ち、出力280万キロワット)が、1995年8月22日火曜日午後1時25分クラゲで落とされたのだ。冷却水を取り入れる取水口にミズクラゲの大軍団が押し寄せた。1時間に300トン。ボートを出動させス久リューで蹴散らすなどの対策も間に合わなかった。

本書で訴えるブラックアウト対策

一極集中が一番危険である。
経済活動も、発電所も過度の集中では万一の備えが追い付かない。
分散型への工夫が今後の首都機能の安全安心対策
しかし首都圏機能の発展は止らない。
省エネも進んでいるが電力需要はそれを上回っている。
新エネルギー開発など需要に見合う供給体制の整備は急務だ。

働き方改革による労働時間の短縮や休日も欧米並みに増やすこと…これも貢献策でもあろう、しかし現実的には発電所が益々必要なのである。
以上が本書の概要である。
以下は本書のブラックアウト予言が次々に実現してしまった´ブラックアウト実記録´である。


第三幕 本書から真の2年後⇔予言的中①⇔1995年に実際の日本で何が起こったか

1月17日 - 阪神・淡路大震災。

3月20日 - 地下鉄サリン事件

3月22日 - 警視庁、オウム真理教の全施設の強制捜査を開始。

3月30日 - 警察庁長官狙撃事件発生。

7月30日 - 八王子スーパー強盗殺人事件発生。女性店員3人が殺害され、現在まで犯人が逮捕されていない。

8月30日 - 兵庫銀行が経営破綻。戦後初の銀行の経営破綻となった

10月11日 - 九重山(大分県)が噴火。

12月25日 - 強い寒波が日本列島に流れ込み日本海側で大雪。西日本の太平洋側でも雪が降り、ホワイトクリスマスとなった地方が多かった。特に三重県では記録的な大雪となった。

本書発行から2年後の1995年、東京で、日本でブラックアウトは起こったのだ。
人びとを震え上がらせるという意味のブラックアウトが…
この年の漢字は「震」であった。

第四幕 本書から11年後⇔予言的中②⇔2004年(平成16年)10月23日17時56分新潟県中越地震発生

本書においてブラックアウト発生の一因が新潟発電所の落雷による送電不能事故だった…
2004年(平成16年)10月23日17時56分、新潟県中越地方をM6.8、震源の深さ13kmの最大震度7の直下型地震が発生した。
小千谷市や川西町にまたがるJR東日本保有の信濃川発電所(44万9,000キロワット)に大きな被害が発生したため、発電不能となった。



第五幕 本書から18年後  予言的中③⇔2011年(平成23年)3月11日 東日本大震災発生

本書においてブラックアウト発生の一因が福島県浜通り福島第二原子力発電所のイワシによる冷却用海水取り込む不能事故だった…

2011年(平成23年)3月11日(金曜日)14時46分18秒、宮城県牡鹿半島の東南東沖130km(北緯38度06.2分、東経142度51.6分、深さ24km)を震源とする東北地方太平洋沖地震が発生した。
地震の規模はモーメントマグニチュード (Mw) 9.0で、発生時点において日本周辺における観測史上最大の地震である。

▼福島第一原子力発電所事故

地震から約1時間後に遡上高14 - 15mの津波に襲われた東京電力福島第一原子力発電所は、1-5号機で全交流電源を喪失。
地下に設置されていた非常用ディーゼル発電機が海水に浸かって機能喪失。
さらに電気設備、ポンプ、燃料タンク、非常用バッテリーなど多数の設備が損傷し、または流出で失ったため、全電源喪失(ステーション・ブラックアウト、略称:SBO)に陥った。
原子炉を冷却できなくなり、1号炉・2号炉・3号炉で炉心溶融(メルトダウン)が発生。
大量の放射性物質の漏洩を伴う重大な原子力事故に発展した。
この事故は国際原子力事象評価尺度で最悪のレベル7、チェルノブイリ原子力発電所事故と同等に位置付けられた。

▲計画停電

東京電力の管轄する首都圏一帯は深刻な電力不足に陥り、日本国内では65年ぶりに計画停電が実施された。

▶菅直人首相は2013年11月8日、米国新聞誌にて、最悪の場合東京を始め首都圏を含む5000万人の避難が必要となる可能性があったと述べた。

第六幕 本書から25年後 予言の的中④ 2018年9月6日木曜日 午前3時7分59秒

9月6日3時7分59.3秒に、日本の北海道胆振地方中東部を震源として発生した地震が発生した。
最大震度は、震度階級で最も高い震度7
地震の規模はMj 6.7、震源の深さは37 km
気象庁は同日、この地震の名称を「平成30年北海道胆振東部地震」と定めたと発表した

ブラックアウトついに本番

地震により震源の近くに位置し、石炭を燃料とする苫東厚真発電所(厚真町)は、6日未明に全号機が運転中だったが地震によりボイラー管が破損、緊急停止した。
同発電所は165万キロワットの発電能力を持ち、地震発生当時は北海道の使用電力の半分を供給していた道内最大の火力発電所だった。
この発電所の停止が大きく影響し、連鎖的に道内の火力発電所も停止した。

日本国内でついに初めて恐れていた管内の全域で電力が止まる「ブラックアウト」が実際に起こってしまった。

道内全域約295万戸で停電が発生した

★泊原子力発電所☛外部電源が喪失し非常用電源に切り替わった。
★災害基幹病院☛通常の救急対応が出来ない状態が発生。
★鉄道☛北海道旅客鉄道(JR北海道)は、地震により北海道新幹線を含む全線で始発からの全列車の運転見合わせとなった
★バス☛北海道中央バス、ジェイ・アール北海道バスをはじめ高速バスで20事業者、路線バスで25事業者が、全線で運行を休止した。
★交通信号  ☛道路の信号機が消灯したため、警察官が交通整理に当たった。
★航空☛地震の影響を受け、新千歳空港では設備の破損や停電が発生、またターミナルビルで多数の水漏れなどが発生したことにより、終日閉鎖し、当日の運行を全て見合わせた。
また女満別空港も「停電の復旧の目処が立たないため」として同日14時にターミナルビルを閉鎖

★北海道内の45市町村☛一時期、最大で6万1201戸が断水した。

★酪農☛停電の影響で酪農家や牛乳工場での生乳の廃棄が相次いだ。
酪農では大規模停電のため搾乳ができず乳房炎が多発し、死亡する乳牛も発生している
畑や自宅が被災した農業者は多く、共同選果場などの施設も損傷し、収穫期を迎えたトマトやジャガイモ、コメなどの出荷はままならない状況に。
★製造業☛6日、苫小牧市のトヨタ自動車や、カルビー、サッポロビール、マルハニチロなどの工場、よつ葉乳業は釧路市と浜頓別町の2工場が、停電の影響により操業を停止
全道停電の影響で新千歳空港、鉄道貨物が全面ストップし、トラック運送についても信号機が復旧せず安全確保のためストップ。


第七幕  XX年XX月XX日   横須賀久里浜  ▽▼△▲

本書はブラックアウト現場について5舞台を設定していた。
その設定と予言実現は次の通りである。
設定①1995年☛阪神淡路大震災
設定②東京首都圏☛地下鉄サリン事件
設定③新潟発電所☛新潟中越地震
設定④福島浜通り原発☛東日本大震災と福島原発炉心溶融

そして設定⑤が横須賀久里浜発電所であった。
幸いここだけはまだ予言が実現していない。
実現しないのを祈るのみである…


制作発信 社会保障・安全衛生コンシェルジェ 特定社会保険労務士 金丸亜紀雄

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック