安全週間直後の災害  エスカレーターは真黄色=危険いっぱい

平成29年7月13日  エスカレーターで車いす転落 巻き込まれ女性死亡事故  ニトリゆめタウン高松店

夫は車いすに妻を乗せてエスカレーターで2階から3階へ向かった。
降りる際段差に車いすの車輪が引っ掛かり、バランス崩れ車いすごと夫婦は転げ落ちた。
後ろにいた女性がこれに巻き込まれ全身強く打ち死亡。夫は腕を軽傷、妻は頭打つ重症。
20メートル傍にエレベーターがあった。
事故を受けニトリでは全国の店舗に「エスカレーターでの車いすはベビーカー使用を禁止する」掲示看板を設置した。

エスカレーターメーカーは車いすやベビーカー使用は想定せず禁止していると話す。
法的な規制はない。
ユニバーサルデザイン研究者はエスカレーターの前に目立っている「エレベータの場所案内」表示を出すべきと助言する。

>エスカレータは大危険装置、乗り口、降り口、途中も危険警告の真っ黄色世界。
エスカレータ上の31人は死亡、英国キングスクロス駅エスカレータ事故

1987年11月18日の19時30分ごろ、複数の乗客がピカデリー線のエスカレーターで火災を目撃し通報した。
通報を受けた駅員とイギリス鉄道警察が調査に向かい、警察官1名が消防局に無線連絡するため地上に出た。19時36分、消防局は消防車4台とはしご車を出動させた。

火災はエスカレーターの下で発生しており、消火器を使える近さにまで近寄ることはできなかった。
構内には水噴霧式の消火器もあったが、駅員は訓練を受けておらず使用法が分からなかった。
19時39分、ヴィクトリア線側のエスカレーターを使用して駅から避難することが決定された

。その数分後、消防車が到着し消防士がエスカレーターを降りて火災規模を確認したところ、火炎の大きさは大きめの段ボール箱程度であったので空気呼吸器を装備した隊員が水噴霧器で消火にあたるプランを立てた。

19時45分、フラッシュオーバーが発生。
炎の噴流がエスカレーターシャフトを通りエスカレーター上の切符売場は瞬く間に炎と黒煙に包まれ、その場にいた乗客らの多くは死亡あるいは重傷を負った。

また、地下構内にいた数百人が地上に出ることができなくなり、ヴィクトリア線の列車で駅から避難した
警察官数名が負傷者を連れてミッドランドシティのホームから脱出を試みたが、通路は清掃担当者によって施錠されていた
駅員と女性警官がメトロポリタン線のホームに閉じ込められ列車で救出された。

150人以上の消防士からなる消火班、30班が配備された
ロンドン救急サービスの救急車14台が負傷者をユニバーシティ・カレッジ病院 (University College Hospital) など近隣の病院に搬送した。
火災は翌01時46分に消し止められた。

この火災で31人が死亡し、100人が病院に運ばれ、うち19名が重症であった。
現場に最初に到着した消防隊の隊長であるコリン・タウンズリー (Colin Townsley)は、切符売り場でフラッシュオーバーに遭い命を落とした。
タウンズリーの遺体はパンクラスロードへの出口階段の下で黒焦げになった乗客の遺体の横で発見された。タウンズリーは身動きのとれなくなった乗客を発見し救助しようとしていたものと考えられている


7月1日は国民安全の日

「国民安全の日」は、国民一人一人がしっかりした安全意識を深めていくように、いろいろな安全教育を、学校、職場、家庭等の分野で十分行うことが必要であるということが、各方面で強く認識されるようになり、このような情勢を背景として、昭和35年5月に、国民各界の一致した要望の下に、産業安全、交通安全、火災予防、学校安全、海難防止等を一丸とした安全運動の連携と、これら安全運動の共通の基盤となる安全意識の高揚、安全水準向上のための国民運動展開のため創設されたものです。

1日から7日までの1週間は全国安全週間でもある。
毎年7月1日から7日までの7日間、職場における労働災害防止活動の大切さを再確認し、積極的に安全活動に取り組みをする期間、制度である。



参考   2007年10月17日当ブログ発信

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平成19年10月16日、神奈川県平塚市にあるスーパーマーケット西友で、小学校3年生の男の子(9)がエスカレーターと壁の間に首をはさまれ、重体となっている。


 男の子が首をはさまれた壁の前には、危険を知らせるアクリル板が設置されていましたが、平塚市によると、このアクリル板の長さが基準よりも短かったということです。
 平塚市は、手すりとアクリル板がほぼ同じ高さだったことが事故の原因となった可能性もあるとみて、調査しています。

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 一方、男の子が通っていた小学校では、18日の遠足は延期にし、カウンセラーと協力して動揺する子どものケアをしたいとしています

西友地下の子供コーナー  ここで遊んだ後、エスカレーターに乗ったのだろうか

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エスカレーター事故

東京都では?  年間1000件近くものエスカレーター事故が発生
調査は東京消防庁管内で発生した事故に対して行われましたが、調査のベースとなったエスカレーター事故に関係する救急活動件数は下記の通りでした。

平成15年間 加算値 811件
 平成16年   〃   933件

これは東京都消防庁で掌握(出動または報告あり)している件数です。
救急の出動要請もなく、また事後の報告もなかった事故は含まれていませんので、そうした軽微な事故を含めると相当数のエスカレーター事故が発生しているものと推測されます。
またこの数字は東京消防庁管内の数字です。全国レベルでは、やはり相当数の事故が発生していると考えられます。

高齢者に多く見られる事故被害者
下の表は、調査データで明らかになった事後被害者の年齢を5歳単位に区分し、東京都の年齢区分率人口と照らし合わせ、人口10万人当りの事故遭遇率を出したものです。高齢者と幼児ほど事故に巻き込まれやすいことがわかります。

10歳以下=10.1人 
 20歳〃 = 2.7人
 30歳〃 = 4.7人
40歳〃  = 3.8人
 50歳〃 = 6.8人
 60歳〃 = 11.8人
 70歳〃=  23人
 71歳以上=124.4人


事故内容

大半を占める「転倒・転落」事故
軽傷がほとんどであることは幸いといえますが、エスカレーター事故といえば「転倒・転落」といってもいいほどその比率は高く、実に95.7%にものぼります。

転倒・転落    1,261  95.7%
衝突         16   1.2%
引きずられ      2   0.2%
飛来物・落下物   5   0.4%
挟まれ        18   1.4%
その他/不明     15  1.1%
   計      1,317 100.0%

子供のエスカレーター事故

独立行政法人 『製品評価技術基盤機構(NITE)』
などによると、今年5~8月に計40件 発生し、被害者の多くが
小学生以下 だった。

8月28日にJR東京駅構内で起きた事故が典型例。
上りエスカレーターに乗っていた5歳女児が、ステップと側面の間 に
サンダルごと左足を巻き込まれた。引き抜けずに終点まで上がり、
ステップの収納部分に付いている 『くし板』 にもはさまれた。
女児は足の中指を骨折、指3本のつめもはがれる重傷を負った。

経済産業省製品安全課は 『同種のサンダルでこれだけ事故が相次ぐのは珍しい』
と指摘。軟らかい樹脂が使われるなど、製品の特性が事故の一因の可能性も
あるとみて調べている。一方、サンダルブームの火付け役となった
『クロックス エイジア社』( 東京)は 40件中18件 が自社製品だったことから 『注意を呼びかける方法を検討中』 と言う。
エスカレーターを巡っては、その他の重大事故も起きている。

特に危ないのが、手すりと壁などとの間に頭を挟まれる事

福岡県福津市では昨年7月、商業施設のエスカレーターで 小3男児が 手すりにつかまって身を乗り出し、天井との間に頭を挟んで意識不明の重体になった。
同様の事故は87年と99年にも埼玉県内で 発生し、いずれも小学生が死亡 した。

エスカレーターにベビーカーや買い物カートを乗せることは原則 禁じられているが、これらの転落による事故も後を絶たないという


大阪でも…
大阪で、エスカレーターで小学生が集団で転倒するという事故が起きたそうです。その報道の中にこんな一文が:
降りきったところに仕切り用ロープの支柱が倒れていたため、児童の1人が起こそうと立ち止まり、後ろから来た児童が相次いで転倒したという

平塚と同じ状況の子供の事故

大阪市のある家電販売店、2階から3階へ向かうエスカレーターで、7歳の男の子が手すりと側壁の間に頭を挟まれているのに店員が気づき、すぐにエスカレーターを停止させ男児を救出したが、首や胸を強く圧迫していたため意識不明の重体となった。

エスカレーターの左側は吹き抜けとなっており、続いて鏡張りの壁が張り出した状態となっている。 この部分と手すりの間は15センチしかなかったため、男児が持っていた紙飛行機をエスカレーターの外側に落とし、それを拾おうとして身を乗り出したままエスカレーターが上昇を続けたために挟まれたらしい。
この部分には、危険を知らせるためのプラスチック製の三角部ガード板が設置されていたが、これをすり抜けたらしい

大阪と平塚の子供のエスカレーター事故の相違はない

紙飛行機と50円玉、プラ製の三角ガードとアクリル板、7歳と9歳の違いだけだ。

このような事故は、死亡事故も含めて年に何度となく起きています。
また、安全対策についても、完璧というわけにはいかないようで、対策を施されたエスカレータであっても事故は起こっているのが現実です。
子供がひとりでエスカレータに乗ることは、とっても危険なことなのです


エスカレーターの歴史と事故  日本で初設置してすぐ事故も発生

1914(大正3)年.3月9日、東京・上野公園内の大正博覧会の会場に日本初のエスカレーターが設置され、この日運転試験が行なわれました。第1会場と第2会場をつなぐもので、秒速1尺(約30センチ)で動きました。
1914(大正3)年.3月20日大正博覧会オープン
9日後…<span style=color:#e00>3月29日に、エスカレーターの振動のために74才の女性が振り落とされて顔に2週間のケガ、2歳の少女がステップに足をはさまれてケガをしました。日本初のエスカレーター事故でした。


設置され9日後高齢者、幼児の事故が発生しました。以来エレベーターの普及発展と事故は同時進行で発生していると言っても過言ではない。

エスカレーター事故:各地の事故例

大阪府…昨年109件、高齢者が7割 百貨店や駅など、大阪府が調査 

◇「手すり持つよう心がけて」と呼びかけ
府は23日、府内の百貨店などに設置されたエスカレーターなどで発生した事故が昨年4月以降、1年間で149件あったと発表した。65歳以上の高齢者がエスカレーターで転倒するケースが72件と目立った。府は「手すりを持つように心がけてほしい」と注意喚起している。

掛川市での高齢者の事故

静岡県掛川市のホテルで、エスカレーターに乗っていた観光客12人が次々に倒れ、横浜市の女性(77)が右足首を骨折するなど3人が重傷、9人が軽傷を負った。
エスカレーターの手すり部分だけが突然停止したためバランスを崩して倒れたとみられる。
転倒した女性らは掛川市などの観光施設の見学に訪れ、昼食を取るため同ホテルに立ち寄った。
同ホテルによると、エスカレーターは開業した88年以来使っているもので、法定点検も含めて3カ月に1回のペースで点検しており、今年4月の点検でも問題は見つからなかったという。

駅員の介助があっても…危険には変わりない

駅員の介助で車イスに乗ったままエスカレーターで降りようとした主婦が、足を滑らせた駅員といっしょに車イスごと転落し、背中などを強打して3週間のけがを負った。
車イスに乗った主婦を、駅員ひとりで下りのエスカレーターに後ろ向きに乗せ、駅員は下から支えるように乗り込んだが足を滑らせて転落した。 駅員はかすり傷を負った。

最近発生した川崎駅でのエレベーター事故

JR川崎駅(川崎市川崎区)で8月、女性会社員(27)がエスカレーターの立て板(階段の垂直部分)に開いた穴に左足を挟まれ親指を切断した事故で、原因はエスカレーターの整備不良か構造上の欠陥とみられることが12日、神奈川県警川崎署の調べで分かった。

立て板に人為的な強い衝撃が加えられた跡は見当たらず、運行中にステップ(階段の水平部分)とこすり合った加重で破損した疑いがあるという。

 調べでは、女性は8月12日午後9時55分ごろ、駅構内の上りエスカレーターで、アルミ製立て板に開いていた穴(7.5センチ×12センチ)に左足を挟まれ、親指の先1.5センチを切断された。県警がエスカレーターを鑑定した結果、立て板にステップとこすれて摩滅した跡が確認されたという。
 県警は業務上過失傷害容疑での立件も視野に入れ、エスカレーターを所有する川崎市や保守点検を委託されていた東芝エレベータ(本社・東京)の関係者らから事情を聴き捜査を進める。

うまく対応しても事故は起こります。
起こってしまった事故は社会の共有財産としてそこから学ぶ、これが安全管理の鉄則です。
1歳から19歳までの年齢層の死因の最大原因は残念ながら不慮の事故です。
その多くが防げば防げた事故でした。
なぜ社会はそれをいつも見逃しているのでしょうか。なぜもっと強調しないのでしょうか。
世界最大のエスカレーター事故は英国ロンドンで発生、一挙に30人以上が死亡し50人以上が罹災した。それ程恐ろしいのだ。



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平成19年10月17日 朝日新聞27面 エスカレーター事故 遊ぶ子の姿しばしば</span>

西友平塚店のエスカレーター事故現場では、これまでも子供たちが身を乗り出し、挟まれる寸前に身を引く遊びをしている子供もいたという。
店が子供たちの遊び場になっており、エスカレーターを走って遊ぶ子もいた。

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危険を啓発する注意書き エスカレーター上には掲示されていた  子供は気がつきにくい

店長からのお詫び文

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… イトーヨーカドーたまプラザ店では子供が多い時はエスカレーター付近に警備員を配置し警戒注意を行っている。他所でやらない一歩先行く安全管理、他所でやらない見込み型事業者としての売り、サービスを展開してこそ店長中の店長。差別化が図れるではないか。
ISO世界会議でもWG5エスカレーターの安全基準に関する国際会議がニューヨークで昨年5月開催されている。エスカレーターやエレベーター、動く歩道について世界の安全管理の動きにも注目して行きたい。

制作発信 社会保障・安全衛生コンシェルジェ 特定社会保険労務士 金丸亜紀雄



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