高校生バイトを使うことになった。高校生の労働保険、社会保険、労働基準法適用は?

社会保障相談室121

高校生をバイトで使うことになりました。
パート、臨時従業員と同じ扱いですか?
社会保険、労働保険、労働基準法の適用はどうなっているのか、注意事項は?


回答
満20歳未満の者の年齢による呼び方、分け方は
満18歳未満の者を年少者
満16歳未満は児童
満20歳未満が未成年と呼ぶ。


年少者にも労働基準法は適用される。
年少者は特に健康、福祉の観点から様々な制限を設けてあるので事業主さんは十分注意をすること。


年少者高校生をバイトで使う際の留意点

①労働条件の明示=書面で明示…期間、就業場所、業務、始業終業時刻、休憩、休日、休憩、賃金、退職解雇

②賃金は最低賃金法を順守

③労働時間は一日8時間、週40時間厳守(特例あり 後述)

④6時間超える場合45分休憩を与える

⑤休日は週1回与える

⑥労働契約は親でなく本人と契約

⑦年齢証明書を事業場に備える

⑧時間外勤務、休日労働はさせない(特例あり 後述)

⑨深夜勤務させない  (特例あり 後述)

⑩危険有害業務への就労の禁止
重量物取扱い、運転中の機械の掃除、検査、修理などなど

⑪満15歳に達した日以後最初の3月31日までの児童を就労は原則禁止 (特例あり 後述)

⑫雇用保険、社会保険には加入出来ないが労働者災害補償保険法の適用はある。
昼間勤務し高校が夜間の場合は雇用保険:社会保険加入可能となります

  

特例
③⑧の例外=週40時間以内の範囲で一日が8時間の超えることOKの特例


満15歳以上で満18歳に満たない労働者については、満18歳に達するまでの間(満15歳に達した日以後の最初の3月31日までの間を除く。)は、1週間の労働時間が40時間以内に設定し、1週間のうち1日の労働時間を4時間以内に短縮することにより、他の日の労働時間を10時間まで延長することができます。
例)以下のような勤務を行うことが認められています。
 月曜日~木曜日9時間 金曜日4時間(週合計40時間)

☆1週間40時間は厳守。
就業規則に1カ月単位の変形労働制採用記載などについてこの場合は必要ない。

※労働時間をあらかじめ本人に周知させておくこと、要計画性
東京高裁判決 昭和42年6月5日の“判例”
遅くとも週の始めに労働時間について計画を作成して労働者に通知し、週の途中で計画を変更する場合は計画を作成しなおすなどの対応が必要である…


★1週間40時間を超える場合=一日8時間を超えない範囲内で週48時間までOK  8時間×6日=48時間
ただし同じ月の平均が週40時間であること。すなわち特定の週が40時間以下のこと

1カ月以内で週35時間(一日7時間×5日の例)の週があるとすると別の週に45時間勤務させることはOK
1カ月単位の変形労働時間制を就業規則に記載すること

特例
⑨の例外=16才以上の男性であること
・同一労働者が一定期日ごとに、昼と夜に交替で勤務に就く態様(交代制=いわゆるシフト制)の業務であること
厚生労働大臣の許可があれば、限られた場所・期間で午後11時から午前6時まで働くことも可能(労基第61条第1項、同第2項)
・労働基準監督署長の許可があれば、午後10時30分までの労働、または午前5時30分からの労働も可能(労基第61条第3項)
・深夜業の割増賃金を支払う必要がある


◎高校生のアルバイトに関する学校の許可は、労基では必要ないとされています。
しかし校則が最優先されることはもちろんです。
学生のアルバイトは本人との契約ですが、やはり年少者であり学問が本分です。
親や学校との理解のもと働いてもらうこと。
社会貢献、社会経験の重要な機会です。
ぜひ厳しく、やさしく接し将来の労働の世界を味あわせてください


制作発信 社会保障・安全衛生コンシェルジェ 特定社会保険労務士 金丸亜紀雄





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