昭和14年1月15日は時代を作った男達の対決の日であった

昭和14年1月15日は 時代を作った男達の対決の日であった。


第1幕 東京地下鉄新橋駅  昭和14年1月15日

二人の男はお互い一歩も引かなかった。
東京地下鉄道の早川徳次  地下鉄の父とこの男は言われていた
東京高速鉄道の五島慶太  彼は後に電鉄王と言われた

交通新聞社発行中村建治著 メトロ誕生 247ページ

くもん出版発行佐藤一美著 夢の地下鉄冒険列車190ページ

早稲田大学校友広報紙西北の風 24年9月号 22面


地下鉄の父と電鉄王の間には地下鉄新橋駅の巨大なコンクリート壁があった。

この日「渋谷から新橋まで6,3キロ 13分の地下鉄東京高速鉄道」が開業した。
正月の日曜日薮入りに合わせた開業だった。
五島慶太の得意顔が見えた。
しかし、壁を見ていつかこの壁を崩す。
直通させてみせるともその顔はまた語っていた。

コンクリート壁の向こう側には昭和2年開業した早川徳次の渾身作「浅草から新橋までの東京地下鉄道」の新橋駅があった。
両社は新橋駅が互いに終着駅であった。
早川は絶対この壁は守る。
もうけ主義の五島には負けないと誓っていた。

両社は対立し譲らず繋がっては決してなかった。
乗客はいったん地下鉄電車を降りて10分ほど階段を上り下り別会社の別路線に乗り換え上野から渋谷に行った。
二人のコンクリート壁のような対立が直通を妨げていた。

一方の壁 早川 徳次(はやかわ のりつぐ)は、明治14年(1881年)10月15日生まれ。
東京地下鉄道(後、帝都高速度交通営団→東京地下鉄)の創業者である。
日本に地下鉄を紹介・導入し、「(日本の)地下鉄の父」と呼ばれる。

二人の男の対決は…この壁は……早稲田がどうかかわったか等を次回ブログ「地下鉄を作った男」で発信したい。


第2幕 もう一つの昭和14年1月15日 東京両国 国技館


昭和14(1939)年1月15日 東京国技館大相撲1月場所 4日目、連勝を69にまで積み重ねた双葉山は、出羽海部屋の新鋭・安藝ノ海と対戦します。

前頭から連勝がスタート、関脇で全勝優勝、大関も2連続全勝優勝負けなしで横綱に昇進。

横綱になっても全勝優勝が続く

正に日の出の勢い、絶対負けないの横綱見たさに大相撲国技館は連日超満員だった。
そして1月15日 4日目を迎えた。

立ち合いで双葉山の右の食らいつき、頭をつけた安藝ノ海に対し、双葉山は自分の組み手の右四つながら、両まわしとも取れない窮屈な体勢・・・

誘いの右掬い投げを2度ほど打つも安藝ノ海は食らいついたまま・・・

双葉山が3度目の右掬い投げを放った瞬間、安藝ノ海の左外掛けが双葉山の右足を捕らえ、双葉山は崩れるように倒れ、ついに連勝がストップします。

しかし、さすがは「二枚腰」といわれた強靭な足腰の双葉山で、体勢を崩しながらも1度堪えた後で、安藝ノ海の体勢を浮かして外掛けを外して右掬い投げを再度打ちにいっており、安藝ノ海の体勢が右に傾きながら双葉山とともに倒れています。

そのため遠目には右外掛けを掛けたように見え、翌日の各新聞にも「右外掛け」と誤って報じられたといいます。

双葉山の勝負への「執念」と驚異的な「足腰の強さ」を示すエピソードです。


早稲田の係わり…

この双葉山の連勝ストップは号外も出たといいます。
藝ノ海の所属する出羽海一門にとって当時連勝中だった双葉山の打倒は悲願であり、笠置山を作戦参謀に、「打倒・双葉山」の研究と稽古をしていました。

特に作戦参謀の笠置山は、当時は珍しい学士力士(早稲田大学卒業)であり、雑誌「改造」にその研究内容を「横綱双葉山論」として発表しています。

双葉山は幼い頃に友人の吹き矢が右目に当たり、ほとんど右目が見えなかったといわれます。
(さらにいえば巻上げ機械で右手小指も失っています)

双葉山の右目がほとんど見えなかったのは、親と親方夫婦以外には知られていませんでしたが、笠置山は、研究の中で双葉山の取り組みを分析し、双葉山の右目の状態を認識していたといわれます。

作戦も双葉山の(死角となる)右を中心の攻めることだったそうです。

安藝ノ海の殊勲の勝利は、作戦通りとなり、出羽一門の悲願が成就した瞬間でもありました。

安藝ノ海は、殊勲の報告の後で、師匠の出羽海や藤島から「勝って褒められる力士になるより、負けて騒がれる力士になれ」といわれたといいます。

双葉山は連勝ストップにも普段通りに一礼し、支度部屋へ引き上げた。

双葉山はこの夜、師と仰ぐ安岡正篤に「ワレイマダモッケイタリエズ、フタバ」(我未だ木鶏たりえず、双葉)と打電した。
この夜は前から決まっていた大分県人会主催の激励会もありましたが、普段と変わらぬ態度で出席し、列席者は感銘を受けた。


制作発信 社会保障・安全衛生コンシェルジェ 特定社会保険労務士 金丸亜紀雄





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