妻が亡くなりました。残された夫と子供への遺族年金はどう支給されますか?

社会保障相談室118

家族3人でしたが、妻が亡くなりました。
残された夫と子供に遺族年金がどう支給されるのでしょうか?
夫 満50歳 厚生年金保険被保険者
妻 満45歳亡 厚生年金保険被保険者だった
子供 満15歳

回答

夫は満55歳未満であり遺族厚生年金は受給権が発生しません。
しかし平成26年4月1日より遺族基礎年金は受給権が発生します。


子供は満18歳未満であり、遺族厚生年金と遺族基礎年金の受給権が発生します。
しかし遺族基礎年金の方には、残された父と生計を同じくしてる場合、その間支給停止となります。従って満18歳到達年度末まで遺族厚生年金が支給されます。

以上から夫には遺族基礎年金の請求を、子供には遺族厚生年金の請求手続きを助言します。

根拠法
国年法第37条の2、41条第2項
厚生年金保険法59条第1項 66条第1項


※ 支給停止  遺族基礎年金の支給停止と遺族厚生年金の支給停止


次の場合、遺族基礎年金は支給停止となります。

1.遺族基礎年金は、当該被保険者又は被保険者であった者の死亡について、労働基準法の規定による遺族補償が行われるべきものであるときは、死亡日から6年間、その支給を停止する

2.遺族基礎年金の受給権者の所在が1年以上明らかでないときは、妻が受給権者の場合は子が、子が受給権者のときは他の子が申請することによりその支給を停止する。この場合、前者の場合は子に、後者の場合は他の子に支給される

3.妻が受給権を取得したときは、子はその間、支給停止される

4.子が受給権を取得したときに生計を同じくする父又は母があるときは、その間、支給を停止する。

遺族厚生年金の支給停止

1.被保険者または被保険者であった者の死亡について、労働基準法の規定による遺族補償が行われるときは、死亡日から6年間支給を停止される。

2.夫、父母または祖父母に対する遺族厚生年金は、受給権者が60歳に達するまでの間、その支給が停止される。

3.子に対する遺族厚生年金は、妻が遺族厚生年金の受給権を有するときは、その間、支給を停止される。

4.妻に対する遺族厚生年金は、被保険者であった者の死亡について、妻に遺族基礎年金の受給権がなく、子に遺族基礎年金の受給権があるときは、その間支給を停止される。

5.夫に対する遺族厚生年金は、子が遺族厚生年金の受給権を有する間、支給を停止される。

6.遺族厚生年金の受給権者の所在が1年以上明らかでないときは、他の受給権者の申請により、その所在が明らかでなくなったときにさかのぼって支給を停止される。


…遺族基礎年金にある支給停止「残された父母と生計同一ケース」は遺族厚生年金にはない。これが今回の相談事例のポイントであった。


制作発信 社会保障・安全衛生コンシェルジェ 特定社会保険労務士 金丸亜紀雄


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