派手な飛行機事故の蔭で消された巨大列車事故、米国大都市大空港対カナダケベック片田舎に見る報道価値?

まず事故の概要は…

時…………2013年7月6日未明1時15分
現場…………カナダ東部ケベック州湖畔の村ラック・メガンティック

主役は無人貨物列車…………73両編成。機関車5両で原油タンク満載68両を牽引していた。
タンク車には1両あたり11万3000リットルの原油が満載されており、この編成の合計では768万4000リットルに達する。

何故無人だったのか………?

列車はモントリオール・メーン&アトランティック社の線路をアメリカ合衆国のノースダコタ州からカナダのニューブランズウィック州セントジョンの製油所に輸送する予定であった。

7月5日23時25分頃、列車は事故現場となるラック・メガンティックから約11km西方のナントに、乗員の交代のため到着したが、このとき機関車で、燃料パイプからの漏れに起因する小規模な火災が発生しており、5分後の23時30分頃、消防士が消火した上で列車の安全を確認し、立ち去った。

この時点で列車は完全に無人となった。

無人貨物列車暴走……………

この時、後述する理由で空気ブレーキが解除されており、機関車の5両目とタンク車の編成の連結部分が外れ、列車は暴走を始めた。
停車位置から事故現場までは下り勾配である。

ラック・メガンティック町へ突入爆発……

丘を転がりながらスピードを上げて6日1時15分、列車はラック・メガンティックの市街地にあるカーブに突入し4両が脱線した脱線、列車は町の中心部で爆発した。

脱線の衝撃でタンク者に積まれていた原油に引火し、爆発・炎上した。
合計4回から6回の爆発は約2km離れた地点でも熱を感じるほどであった。

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被害:惨状

爆発によって13人の死者が確認されているが、連絡の取れていない人がまだ40人おり、被害は更に増える可能性がある

爆発に巻き込まれた建物の1つに飲食店があり、当時50人ほどが店内にいたと考えられている。

また、住宅など40棟の建物が爆発で破壊された。
最初の爆発・火災の影響で約1000人、有毒ガスの発生の懸念から追加で約1000人の人が避難した。これはラック・メガンティックの人口の約3分の1である。

火災はなかなか収まらず、最初の20時間は火災の激しさから消火活動が出来なかった。
別の2両が爆発する可能性も懸念されたが、150人体制の消火活動により約2日後に火は収まった。

消防士は現場を「戦場のようだった」と形容している。
また、爆発地点に水道管が通っていた事から断水が発生しており、給水車が避難所にある。
近くを流れるオタワ川にも推定10万リットルの原油が漏れ出し、オイルフェンス設置のため一部地域に取水制限が勧告された。

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事故原因

直接の事故原因は、貨物列車が無人の状態で暴走した事である。
貨物列車は高台に停車していたが、乗員が列車から離れた後、無人のまま走り出した。
そのままカーブに突入したため、一部の車両が脱線、タンク車に積まれていた原油に引火して爆発・炎上した[1

無人のまま暴走した直接の原因については事故直後から地元警察が捜査し、当初は何らかの理由で空気ブレーキと連結が外れた為と見られていた。
乗員が離れる際にブレーキが適切にかけられていたかを調べていた他、当初は、事件の可能性も否定できないとしていた。

8日15時頃、カナダ運輸安全委員会が機関車のブラックボックスの回収を発表していた。
その後の調べで、事故前の停車時に小規模な火災の対応に当たった消防士が、列車のブレーキを解除していた事が判明した。
停車していた場所が高台だったため、タンク車の編成の重さによって勝手に機関車との連結部分が外れ、結果的に暴走に至った。

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静かな湖畔の村を襲った突然の悲劇…大火災と環境汚染

ラック・メガンティックは、モントリオールの東約250キロに位置し、人口は約6千人

8日、現地の検視官はこの事故による死者は13人になったと発表した。
警察は、30数人が行方不明になっていると発表し、捜索範囲を拡大する考えを示した。
この事故では町の一部が壊滅的被害を受けた。

 検視官の発表に先立ち警察は、黒焦げになった残骸の一部にまだ到達できずにいることを認めた。
同州警察のスポークスマン、ブノワ・リシャール氏は、2キロ平方メートルの被災地の大半が現在も「極めて危険な状態」にあるため、「夜間の捜索は行えない」と説明。
同氏は報道陣に対し、まだくすぶっているがれきが冷えて消防保安官が許可を出せば、捜査官がこの景勝地の湖畔の村で徹底した捜索を行う方針だと述べた。

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シェール革命の蔭で… 

当局によると、最も懸念されているのは土壌汚染だが、今回の事故で列車による原油輸送の問題点も注目を集めた。パイプラインの新規建設に環境活動家が激しく反対しているため北米で増加している原油生産量に追い付けず、原油輸送の大半が列車に依存している。
カナダ鉄道協会によると鉄道による原油輸送量は、2009年にタンク車500両分だったが、今年はこれまでに14万両分と急増しているという。

 また同州のイブフランソワ・ブランシェ環境相がカナダ放送協会(CBC)に語ったところでは、付近を流れるショーディエール川の上空から観察する限り、「非常に薄い」油膜がラックメガンティックから約100キロメートル離れたところにまで達し、セントローレンス川に向かっているという。
セントローレンス川は、カナダと米国を流れる大河で、5大湖と大西洋を結んでいる。
全長は1197キロ、流域面積は100万平方キロを越える。

同環境相は10万リットルの原油が流出したと推定している。
関係者は、流出したのは軽質油であるため大半が回収可能で、生態系への影響も最小限で済むとしているが、住民には当面川の水を飲まないよう呼び掛けている

列車はシェールオイル開発が進む米中西部の原油をカナダの製油施設に輸送中だった。
パイプライン建設が住民の反対などで進まない中、北米では鉄道輸送が急増。AP通信によると、カナダでは今年、09年の280倍の原油が列車で輸送される見通しという。
 一方で沿線住民の懸念は増大。

事故を受け、ハーパー首相は再発防止のため「徹底的な調査」を確約した。


カナダの原油列車爆発の大事故が何故かくも無視され全く報道されなかったのか?

カナダの列車大事故が気になりテレビに噛り付くもまったく流れていません。
ボーイング777事故ばかり。
夢だったのか疑うほど報道されない。
何故か、それは飛行機と列車の差、サンフランシスコとケベックの田舎の事故差でもあったのです。
以下の報道記者の本音が語ってました。
当ブログ氏としては今のジャーナリズムは報道価値を誤解している。
事故の本質は、カナダ列車事故の方がシスコ飛行機事故よりはるかに大きいと確信している。
米国発の巨大シェール革命の余波は今後も騒動を起こすだろう。
革命の光と影、これを追求していくのがジャーナリズム。


報道記者の本音から…

前日の最終版ギリギリで飛び込んで来た コチラのニュース です。
その時点で分かっていたことは、原油を積載した列車が脱線・炎上し、近くの住民およそ1000人が避難しているとの情報だけでした。
締め切り時間までに一報を突っ込んだはいいものの、その後に何の情報も入ってこずヤキモキしながら朝を迎えました。

朝一番で、「カナダの状況は・・・」とネットを覗いたところ、それどころではない大事故が。
米サンフランシスコで旅客機が着陸に失敗、炎上したとの速報でした。
もう列車炎上どころではありません。

一番早い6版に一報の記事と写真を押し込んで降版。
さて次は大幅に仕切り直しての13版です。
この時点でもカナダからの続報はそれほど詳しいものではなく、「1面に飛行機、2面に列車」という振り分けに。

「数十人が不明」との情報も気にはなりましたが、「200人近くが死傷」との数字の方がインパクトがあります。
結局、最終版までで分かったのは「5人」死亡まで。とにかく、カナダの現場には人が近づけない模様のようです。
両方の事故で日本人の犠牲者はいないようですが、飛行機事故に関しては関西国際空港で「街声」を取っています。
やはり衝撃は大きかったようですね。

米サンフランシスコ国際空港で6日(日本時間7日)にアシアナ航空機が着陸に失敗し2人が死亡。


制作発信 社会保障・安全衛生コンシェルジェ 特定社会保険労務士 金丸亜紀雄

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