年金町長による日本一のまちづくり

兵庫県多可町…人口約24,000人

戸田善規町長は社会保険労務士でもある

ユニークな町作り紹介

①「年金で損をする人を出さない」マニフェスト

22年度11月、第五回自治体マニフェスト大賞で戸田町長は優秀賞を獲得。
受賞した7分野28項目の中に=年金で損をする人を出さない=という項目もある。
☆「年金に精通した職員が労をいとわず対応する
☆難しいケースには町長自ら相談に乗ります
等々社労士ならばでの政策。

同町の国民年金納付率は74%で国平均を大きく上回る。


②住民が業務実施度、満足度を主体的に役場を通信簿マニフェスト

公表された評価は5段階で3.22だった。これを3.51まで高めるのが目標とのこと。

>③3つの日本一マニフェスト

多可町は旧中町、加美町、八千代町の3町が2005年11月合併して出来た町
そしてそれぞれの3町は自慢の日本一を手土産に胸を張って手を組んだ。

その一
日本一の酒:山田錦=中町持参

多可町は、日本一の酒造好適米『山田錦』発祥の地(山田錦の母方「山田穂」を発見したのは中区東安田の豪農山田勢三郎翁と言われています)です。

現在でも、生産に取り組む農家は多く、収穫された山田錦は全国各地の蔵元へと出荷されています。

山田錦が誕生してからちょうど70周年を迎えた平成18年3月5日には、地方自治体として初めて「日本酒で乾杯のまち」を宣言。
『山田錦』が生まれた自然と文化を尊び、日本文化に深い関わりを持ってきた日本酒をこよなく愛することを高らかにアピールしました。
毎年10月1日には歌手加藤登紀子さんを招き、日本酒の日コンサートを催すのが慣わし。
この日に解禁となる「登紀子ブランド酒」は3,000本が限定販売され、題字はもちろん登紀子さんの自筆、ラベルには優雅な杉原紙が使われ、即日完売するほどの人気です。


その二

日本一の手漉き和紙「杉原紙」持参 =加美町


1300年の歴史を誇る手漉き和紙「杉原紙」発祥の地
宮中歌会始の専用紙でもある。
 和紙「杉原紙」の歴史は7世紀後半にまでさかのぼります。
奈良時代後半には「播磨紙」として登場し、江戸時代には杉原谷だけでは生産が追いつかなくなったといわれています。
鎌倉時代には幕府の公用紙に用いられ、室町時代中期からは、広く一般の庶民にも使われるようになり、その名は全国に広まりました。
江戸時代半ばには、浮世絵、版画を始め庶民の日常生活にも広く使われるようになります。
その後、明治時代、産業転換が進み機械すきの技術が普及したため、大正14年一時は紙すきは途絶えてしまいます。
しかし、杉原紙の美しさを後世に残そうと昭和47年に町営(旧加美町)杉原紙研究所を設立し、伝統復活に成功したのです。
現在では、毎年行われている宮中歌会始の儀に向け納められており、のじぎく兵庫国体でも賞状に使われました。
住民各戸の庭に楮の木=杉原紙原料=を2株ずつ栽培する1戸2株運動を展開する。

その三、「敬老の日発祥の地」持参=八千代町

多可町は「敬老の日」発祥の町です。
高さ約2㍍の石碑が現在も八千代公民館の玄関脇にあり、前面には「敬老の日提唱の地」と彫り込まれています。
戦後の動乱期、野間谷村(旧八千代町)で初めて村主催の敬老会を開催し、長い間社会に貢献されてきたお年寄りに敬意を表すとともに、知識や人生経験を伝授してもらう場を設けました。
そして、9月15日を「としよりの日」と定め、村独自の祝日とすることにしました。
その後、昭和41年、「敬老の日」は体育の日などとともに国民の祝日に加えられたのです。
9月15日敬老の日はこの町から全国的に広まったのです。


提唱者は八千代町長 門脇政夫氏…

神戸新聞によれば、多可郡の旧野間谷村(現・八千代町)村長として、戦後まもなく全国に先駆けて「敬老の日」を提唱した門脇政夫さん(89)=同町中野間が、2003年から9月15日の「敬老の日」を9月の第3月曜日としたことに「子供の誕生日を勝手に変えられたみたいで」と残念がっているとのことである。

門脇さんは1,947年(昭和22年)35才で村長になり「老人を大切にし、年寄りの知恵を借りて村づくりをしよう」と同年、農閑期で気候も良い9月15日を「としよりの日」に定め、敬老会を開いた。村長の権限で村役場も休みにしたという。

この運動が広がり、1,950年(昭和25年)県も9月15日を「としよりの日」に制定。1,966年には「敬老の日」が国民の祝日に加えられた。
それにしても、提唱者が敬老の日が9月15日から勝手に第3月曜日に変えられたと言うことについて、子供の戸籍を変えられたに等しいと残念がるのも分かるような気がするし、老人クラブ連合会では、9月15日から1週間「老人週間」とする法律制定まで持ち込んで抵抗したのも理解できる。
同町では今後も9月15日を「敬老の日」とし行事を行なうそうです。
多可町ではこの敬老の精神をこれからも大切に受け継いでいきます。


町作りには…地元の歴史や自然条件を利用した風土産業が絶対重要で、生産コストを下げるのはもちろん、郷土の誇りともなり、人口減少下の地方を元気にする。
旧町の特性を新町の財産として昇華させることで文字通り可能性を多く持つ町になる。
高齢化が進んでも元気な町に出来るのである。

多可町は兵庫県のほぼ真ん中、直線距離で神戸 まで約45 ㎞、大阪まで70 ㎞の距離にある。

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