自殺防止条例が全国で初めて提案された…平塚市議会で、しかも初めての議員提案で

平塚市議会、全国で初めて自殺防止条例提案へ

平成19年11月21日 朝日新聞 31面 平塚市議会自殺防止条例提案へ、議運委一致で決定、相談体制や医療を充実

同日 神奈川新聞 1面 平塚市議会、自殺対策条例提案へ 全国初 防止と遺族支援盛る


記事
自殺の防止対策に全市をあげて取り組むため、平塚市議会は、20日の議会運営委員会で議員提案として「平塚市民のこころと命を守る条例」案を12月議会にかけることを全会一致で決めた。
国は昨年、自殺対策基本法を制定したが、自治体での条例づくりは全国でも初の試み。

条例案では、自殺対策基本理念として、市民がともに支えあう地域福祉の増進のため、市や国、県のほか医療機関、事業主、学校、そして市民が連携して対策を実施するとしている。総合的な対策を推進する組織として、自殺対策会議を設置し、自殺予防デーの創設など市民への啓発や職場、学校等の相談体制の整備、自殺未遂者への支援等地域の住民も巻き込んで共に支えあう仕組みを目指す。

平塚市では年間平均50人の自殺者があり、交通事故死の5.2倍に上っている。
市内の自殺者について提案議員は、「全国と同様、40歳代から50歳代の経営者が、事業に行き詰まる傾向が目立つ」と分析している。

朝日新聞によると、同市議会では、政策的な中身の議案を議員提案するのは今回が初めて紹介し、神奈川新聞では、この条例案は無所属議員と平塚クラブ(12人)が議論をしてまとめられ、同クラブ有志が提案者となり、4会派の代表、無所属議員計7名が賛同署名をしたと経過を細かく報じている。

この条例の意義

>Ⅰ、地方からの自殺防止対策の発信であること

本ブログ8月28日でも発信したが、一向に成果の上がらない自殺対策に国は業を煮やし地方の手を借りる試みを取り入れた。
厚生労働省では「地域自殺対策推進事業」に乗り出すことになった。
モデル県市を選定し、自殺対策事業費の一部を補助し、自殺対策情報を共有、一向に成果の上がらない自殺対策の窮余の策とする計画。
富士市では、睡眠キャンペーン事業として不眠症の早期発見に努めている。
秋田県では、12年連続自殺率1位の汚名返上に伝統芸能など高齢者の持つ技術を子供たちに伝える生きがいづくり事業や一人暮らし老人仲間事業に取り組む。
青森県では、傾聴ボランテアを養成し、心の悩みに耳で聞く事業を進める。

自殺総合対策大綱
2007年6月制定
自殺対策の基本的考え方:特徴:予防の重点政策:目標と体制から成る。
2006年には自殺対策基本法も制定されている。
10万人当たり自殺死亡率24.2人を16年には19.4人に引き下げることを

この国と地方の動きに呼応して、現今の悲劇的な自殺者増加状況に真摯に向き合い、対策に取り組もうとする平塚議会の熱意、誠意を感じられることが意義の第一であろう。

Ⅱ、議員提案であること

議員の役割は法律を作ることにある。地方議会では条例を作ることである。
朝日新聞でも神奈川新聞でもこの条例の意義の第一は、全国で初の本格的な地方都市での自殺対策の取り組みにあるが、第二に議員立法の経過を取り上げていることは同感である。ブログ氏としては、この記事を朝から何回見直したことか。久しぶりの快挙と喝采している。

  
議会は、自ら進んで政策の提言を行うべきであり、法制能力の強化を図るととともに、議案の形式にこだわることなく、討議を通じて住民間の利害調整や施策の順位づけを含め、具体的な政策提言をさらに積極的に行うべきである。
地方自治法制定以来、60年を経た現在、執行機関を批判監視し、政策を立案し、当該団体の意思を決定する地方議会の役割と責任が重要性を増すことはいうまでもない。

国会議員の仕事は立法にある。立法、司法、行政の3権分立が国家の基本。
しかしわが国の法律はほとんどが閣法。行政側で作っている。立法府が役割を果たしてない。もともと行政府は決められた法の執行が役割であるのに越権し過ぎている。
米国では100%議員立法である。閣法はありえない。だから議員は懸命に勉強している。そのための十分なスタッフが与えられている。国家国民の為に法律を作る。

わが国の国家議員は米国の国会議員より数が多い。米国は500名、我が国会議員は700名を誇る。米国の半分以下の人口、25分の1の国土面積であるのに議員数だけは多い。
それで、国家国民より利益誘導に血眼。その国会議員を選ぶ選挙の投票率がまたはなはだ低い。国民もこうした議員を許し、社会保険庁のような行政の怠慢や省益私益を結果として許してきている。


自殺念慮

寺田寅彦の「足摺岬」は大正時代の小説だが、この小説に影響され、以後足摺岬は当時しばらく自殺の名所になってしまったそうだ。
現実の足摺…雄大に広がる太平洋に圧倒され、またジョン万次郎の銅像には彼の数奇な人生と逆境にめげず生き抜いた逞しさにも感ずるところが大であり、自殺の名所なんてこれっぽっちも感じられない。

しかし地獄のようなうつ症状、自殺念慮に悩まされている人にとってはどうだろう。
太平洋も銅像も味方にはならない。
必要なのは、人の言葉である。
人のあたたかい「言葉」に勇気をもらうことがどれだけ大切であろうか。

…自殺の原因に経済苦境が多いそうだが、日本人的特質と西洋的文明の特質との相違にも求められるそうです。

日本人の特性に、内向性・律義・几帳面・苦労性・馬鹿正直・融通がきかないなどがあり、この人格構造を極端にしたのが鬱病者の人格構造だそうです。
この日本の風土の中で培われてきた繊細な日本人のメンタリティーが、価値観をマネーに置く文明、昨今の人間疎外の文明に拒否反応を起こしているからである。(芝伸太郎)


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