格差拡大に見事に適応…健康保険法の保険料改正が証明する個人収入の格差拡大

質問

健康保険の標準報酬幅がだいぶ改正されたようです。また賞与の保険料限度額が変わったそうですが、事業主として実務上の対応でどう注意すれば良いでしょうか?

回答   社会保障相談室25

保険料を算定する対象である標準報酬等級表の上限、下限が拡大されました。39級から47級までになりました。
ですから貴社のこの上限下限対象者に影響が出ます。

改正前の第1級が第5級になりました。
1級 標準報酬月額58,000円(報酬月額63,00円未満)
2級  〃      68,000円(報酬月額63,00円以上~73,000円未満)
3級  〃      78,000円(報酬月額73,00円以上~83,000円未満)
4級  〃      88,000円(報酬月額83,00円以上~93,000円未満)
5級  〃      98,000円(報酬月額93,00円以上~101,000円未満)

改正前の第39級が第43級になりました。
43級 標準報酬月額980,000円(報酬月額  955,00円以上~1005,000円未満)
44級  〃      1030,000円(報酬月額1005,00円以上~1055,000円未満)
45級  〃      1090,000円(報酬月額1055、000円以上~1115,000円未満)
46級  〃      1150,000円(報酬月額1115、000円以上~1175,000円未満)
47級  〃     1210,000円(報酬月額1175,000円以上)

高額所得者は標準報酬がより高くなったため保険料額が高くなりました。逆に低所得者は等級がより低くなったため保険料が低くなりました。

標準報酬がこのように上下限が拡大したのは、給与格差が拡大したためです。
今回のように標準報酬下限が拡大したのは始めてのことです。いかに給与の低い方が増加したか、高い人が増加したか、まさに格差の拡大がここに証明され、いち早くそれに対応しているということです


ボーナスからの保険料も変更しました。
200万円を1回の賞与の上限、標準賞与として算定してきましたが、改正後年間通算して540万円以下が標準賞与になりました。
ですから月々の保険料と同様賞与からの保険料も高額な方から保険料も増額となりました。

事業主さんとしては、保険料を少しでも節約しようという作戦もあったのですが、窮屈になったのは否めません。
等級幅の金額が小さい従業員の、1級から4級の方はわずかな昇給、減給でも随時改定の対象になってしまう恐れがあります。事務が煩雑になってしまうようですのでご注意ください。

ボーナスも年間対象ですのでやや面倒になりましたね。


それから後期高齢者医療制度が4月から始まりますが、75歳以上の従業員また家族に75歳以上の方がいられたら、本人でしたら健康保険の資格喪失または家族でしたら扶養ではなくなる旨を情報提供してあげてください。

ブログランキング
http://jobranking.net/44/ranklink.cgi?id=1346




この記事へのコメント

この記事へのトラックバック